アビソミニアは『LARPイベント団体』として活動しておりますが
「そもそもLARPってなんだろう?」と思われる方も多いのではないでしょうか。

そこで『LARP解体新書』コーナーを設けてみました。

 

こちらのコーナーでは

● LARPとは一体何?
● 何ができるの?
● LARPにはどんな種類があるの?
● LARPの醍醐味、魅力とは?
● どんな人がLARPに向いてるの?

などなど、LARPについて全般的な解説・紹介などをしていきます。

なお、ここでお話しすることはあくまで当団体が考えるものであり、団体様ごとに違う考え方があるかと思いますので、一例として気軽にお読みいただけましたら幸いです。

 

【LARPって、そもそもなんだろう?】

さてさて、それでは第一弾。
『そもそも、LARPって一体何?』というお話です。

細かいことは全部すっ飛ばして(笑)、ざっくりと例えるならば
LARPとは『もし私が●●だったら』の実体験です。

『●●ごっこ』という言い方もできますし、
営業研修のロープレとも通じるものがあります。

TRPGをご存知の方ならば
TRPGの全身使用バージョンと思っていただければ近いですし

演劇好きの方ならば
『キャラクター設定や大まかなシナリオがあるエチュード』
『台詞がほとんどアドリブの劇』と考えるとわかりやすいでしょうか。

 

 

では、具体的に何をするかというと……?

 

【LARPには3種類の役割がある】

まず、参加者は『PC』『NPC』『GM』の3タイプに分かれます。

 

 PC(ぴーしー):あらすじを知らない参加者
 NPC(えぬぴーしー):あらすじを知っている参加者
 GM(じーえむ):全体の進行役

この3者が入り乱れ、それぞれの役割を果たしながら『あらすじ』をイキイキとした物語に作り上げていくのがLARPの基本です。

 

ゲーム開始と共に、PCとNPCはそれぞれ、自分が作ったキャラクターや、物語の重要人物として行動します。

NPCはあらすじに沿った動きをする。

PCはNPCの動きを元に
『何が起こっているのか』
『何をすべきなのか』を考え、動く

NPCはPCの動きを元に、あらすじをなぞりながら好きに喋り、行動する。

これを繰り返し、体当たりで物語を作っていきます。

 

NPCとPCがそれぞれの目的のために駆け引きしたり、
PC同士で情報交換や共有をしたり、
NPC同士が情報提供をかねたコントを繰り広げたり……

 

GMは物語には登場せず、演劇で言えば演出、映画で言えば映画監督の役目をします。
場面の説明やシーン切り替えの指示を行い、繰り広げられる物語をまとめあげていくのです。といっても、GMの思い通りに話が進むとは限りません(笑)
斜め上に進んだならば、それをどう着地させるかを考えるのもGMの役割です。

こうして、参加者全員の行動をリアルタイムに反映させ
一度限りのオンリーワンの物語を作るのが、LARPです。

 

【LARPでは、『見せ場は自分で作るもの』】

さらに、LARPは『キャラの見せ場は自分で作る』ことができます。
与えられたセリフや各キャラ専用シーンがなく、行動の自由がある分、見せ場を自分で作り出せるのです。

 

熱血漢のキャラをやるなら、熱いセリフを自分で考えて喋る。

泣き虫キャラならばどこで泣くかを自分で判断して泣く。

「こういう物言いには怒るはずだ」と思えば怒るし

「このキャラなら逃げ出す」と思えば逃げ出す。

先輩風を吹かせ続けるもよし、オバカキャラを続けるも良し。

全ては参加者の自由です。

 

その代わり、待っているだけでは何も起こりません。
キャラは立てなきゃ薄くなるだけなのです(笑)

 

それぞれが思う存分、自分のキャラクターを引き立てながら、一緒に物語を作っていく。

――これって、リアルと同じだと思いませんか?

そう、LARPって

参加者全員が『もし私が●●だったら』を持ち寄って、スピンオフを作るようなものなのです。

『人生は自分が書いた物語のようなものだ』という言葉がありますが、この『自分が書いた』を実体験できるのがLARPなのです。

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