はじめに

海外のLARPでは弓矢が使われていますが、国内のレギュレーションでは使えない事が多いです。そのため、より安全性を向上させたストロー製の矢が一部で使われています。本稿では、このストローLARP矢の作り方をざっくりと紹介します。

なお、実際のゲームで使用できるかは各団体の判断によるものですし、確実な安全性を保証するものではありませんので予めご了承ください。特に、使用前後や使用中の点検が大切です。道具は常に壊れる可能性を考えて遊びましょう。

また、本稿では触れませんが、弓矢の性能には弓も重要です。このストロー矢は1~1.5lb程度の弓のために設計しています。このストロー矢のためのロングボウショートボウのつくりかたも紹介しています。

矢の基本

作り方の前に、矢の各部の名称を解説しましょう。アーチェリーの呼称になっています。

材料

まずは材料を準備しましょう。必要な材料は以下のとおりです。どれも身近なホームセンターや100円ショップで手に入るものかと思います。なお、販売店はあくまで一例です。

  • 太いストロー(直径10数mm程度)
    • 販売店:100円ショップ
    • 備考:「タピオカドリンク用」として売られている
  • ビニールテープ(幅50mm)
    • 販売店:ホームセンター
  • EVAキャンプマットなどのフォーム(厚さ10mm程度)
    • 販売店:ホームセンター
    • 備考:LARP武器に使うパディング材相当

作り方

1. シャフトの長さを決める

まずはシャフトの長さを決めます。弓の大きさや強さと体格によって変わるので、自身に合わせた長さにしましょう。短すぎると引いた際に溢れてしまいますが、長すぎるとオーバードローできてしまいます。そのため、短い方がより安全と言えるでしょう。

2. シャフトを作る

シャフトの長さ分のストローを並べ、テープで巻いてつなげます。接続部以外はテープを貼らないようにしましょう。硬くなってしまいます。シャフトの長さに合わせて端のストローを切断します。

3. アローヘッドを作る

アローヘッドはターゲットに痛みを与えないための重要な部品です。柔らかい素材で作ります。まず、フォームを20mm×100mmに切り出し、真ん中で折ります。これをシャフトの先端に差し込み、テープで巻いて固定します。

4. ノックを作る

壁にあたって跳ね返るなどし、ノック側が人に当たることもありえます。その際怪我をしないよう、ノックも柔らかい素材で作ります。まず、50mm×50mmのテープを2枚切り出し。10mmずつずらして貼り合わせます。これをシャフトに巻き付けながら、筒状にします。更に、真ん中で半分に切ります。これでノック2個分になります。次に、切れ込みを入れます。ここに弓のストリングを引っ掛けることになります。最後にシャフトにかぶせ、テープで一巻きして固定します。

5. 完成

これで完成です。

屋外で飛距離が必要な場合は、ウィングを付けるとより安定します。簡単で安全なウィングは、ビニール紐をしっぽのように生やすことです。いくつかに割いておくと空気抵抗が増え、ウィングの役割を果たすはずです。

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