この文章にたどり着いた方の中には、LARP(ライブ・アクション・ロールプレイング)という言葉をつい最近知った方も多いのではないでしょうか。
TVでも特集されることになり、にわかに注目を集めるようになったLARPという言葉とコンテンツ。
ところがどっこい、調べてみるとなんだかよくわからない、複雑怪奇なジャンルに見えてくる……のも事実です。
というのも、各団体、イベントごとにやっていることがバラバラで、ホラーやファンタジーといったジャンルの統一性もないため、混乱してしまうんですね。(あるいは、あなたが今後調べていくにつれ、混乱する日が来るかもしれません)
形は様々。場所もいろいろ。やることもいろいろ。
では、結局LARPって何なのか?
細かい部分はさておいて、ざっくり一言でまとめてしまえば
『LARPとは、物語にガチで入り込むゲームのことである』
……というのが、コンテンツの主催側、1プレイヤーとしてLARPを楽しんでいる筆者の意見です。(あくまで筆者の意見ですので、定義というわけではありません)
物語にガチで入り込むため、『何をすればいいか』『何を楽しむのか』は『物語』によって変わります。
『剣と魔法のファンタジー物語』に入れば、RPGのような冒険をすることになりますし
『戦いに明け暮れる物語』に入れば、武器をもって戦うことになりますし
『怨霊渦巻くホラーの物語』に入れば、命がけで怨霊から逃げることになります。
それらの体験を味わい、楽しむのがLARPです。
『LARP』で検索して出てくる様々なイベントに一貫性がないように見えるのは
『入る物語がそれぞれ違うから』なのですね。
入り方も『第三者として入る』か『物語の中心人物の役をする』か……といった差がありますが、いずれにしても物語にガチで入り、楽しむという点では一緒です。
なので、細かいことはさておいて
『入ってみたい物語』を選んで体験してみるのが一番の近道です。
戦いたいから、戦いの物語に入る。
ファンタジー衣装を着たいから、ファンタジーの物語に入る。
ドロドロのドラマを体験したいから、遺産相続の物語に入る……等々。
様々な団体が、様々な物語を用意してあなたをお待ちしています。
もちろん、我々も。
物語のその向こうで、あなたにお会いできる日を楽しみにしています。
アビソミニア 一色ちま