弦を引き絞り、狙いを定め、矢を放つ。弓矢を使った戦いって憧れますよね。とはいえ、本物の弓矢を人に向かって撃ってはいけません。そこで「人に撃っても痛くない」安心な弓矢を作って、LARPを始めとした体験ゲームでスナイパーになっちゃおう!というコーナーです。この弓で使う矢のつくりかたはこちら。ショートボウ編はこちら。(※安全に絶対はありません。必ず自己責任のもと、十分注意して遊んでください。)
材料と道具
まずは必要な材料と道具を揃えましょう。東急ハンズならマテリアルのフロアですべて揃います。お近くのホームセンターやオンラインショップでも手に入るかもしれません。
PE補修糸×2m
化学繊維でできた丈夫な糸です。ストリングになります。 太さは1.5mmが目安です。 2mほどしか使いませんので、一巻き買うとなかなかなくなりません。緑や黒がよく売られていますが、黒のほうが見栄えが良くなります。手に入らない場合はタコ糸でも構いませんが、耐久性に劣ります。
ABSパイプ×2本
プラスチックのパイプです。弓の本体になります。外径12mm、肉厚2mm、内径8mm、長さ1000mmのものが2本必要です。弓の性能と安全性に直結する部品になるので、素材と大きさはこの通りにしてください。次の継ぎ手と合わせるため、できるだけ内径の大きい個体を選びます。
金属丸棒×1本
2本パイプをつなぐジョイントになります。外径8mm、長さ100~150mm前後のものが1本必要です。材質はステンレスがおすすめですが、簡単には曲がらないものなら何でも構いません。ABSパイプに差し込むため、できるだけ外径の小さい個体を選びます。店頭で買う場合はパイプに差し込めるかどうかを確認しましょう。
O型リング×1個
ゴムでできたリングです。継ぎあわせたパイプがずれないように差し込みます。内径8mmのものが1個必要です。
ビニールテープ
50mm幅のビニールテープがベストです。ABSパイプと合わせた色が良いでしょう。
硬質プラスチック用ノコギリ
ABSパイプに切込みを入れるために使います。
はさみ
補修糸を切るために使います。きっとどこのご家庭にもあると思います。
製作
① チップ
チップはストリングを引っ掛けるための溝です。 弓の両端にあります。今回はABSパイプに切込みを入れて作ります。図のようにノコギリで斜めに切込みを入れましょう。2本のパイプそれぞれの片側に作ります。
② ストリング
PE補修糸を2000mmほど切り取り、両端をもやい結びにします。輪の先から先までが1850mmになるように調整してください。
③ 弓本体の組み立て
まず、金属丸棒にO型リングを通し、真ん中あたりまで押し込みます。固い場合はハンマーで叩きます。次に、チップを外側にしてABSパイプ、金属丸棒、ABSパイプの順に差し込み、全長2000mmの弓本体を組立てます。差し込みながらABSパイプの向きを調整して、チップが同じ方向を向くようにしてください。最後に、ビニールテープを一巻きします。
④ ストリング張り
アーチェリーと同じ、プルプッシュ法を使ってストリングを張ります。この弓はとても柔らかいので、ストリンガーは不要です。
完成
これで完成です。やわらか弓矢ライフをお楽しみください。
使用場所まで運んでから③、④の組み立てをすると、コンパクトに運ぶことができます。
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